1つのファイルが1分間のファイルになっています。
ファイル名は
西暦年(下2桁)月(2桁)日(2桁)時(2桁).分
であたえられています。
例えば、
08112315.42
という名前のファイルは、
2008年11月23日15時42分の1分間のデータです。
Kermadec地震のP波がはいっていることを確認してください。
cp /tmp/win2sac .
”変換プログラムの実行形を自分のところへコピー”
./win2sac win形式ファイル名 89F4 SAC形式ファイル名
SACAUX=/opt/sac-59.48a/aux
export SACAUX
SACDIR=/opt/sac-59.48a
export SACDIR
の行を追加し、更に、PATH=の行の右の最後に :/opt/sac-59.48a/bin を加えます。
変更が終わったら
. .bash_profile
とすると、新しい設定が有効になります。
上記の変更や記述が既に .bash_profile にあるときには、 何もしなくてよいです。
CMG40_BHZ.pz
という名前のファイルを作ります。
ファイルの中身は、
ZEROS 3
POLES 2
-0.1481 0.1481
-0.1481 -0.1481
CONSTANT 8.0e+2
です。
ZEROS 3は、ゼロ(zero)として(0.0 0.0)が3つあることを、 POLES 2とその下の2行は、 ポール(pole)として (-0.1481 0.1481) (-0.1481 -0.1481)の2つが あることを示しています。 倍率は、CONSTANT 8.0e+2 が与えています。
端末で
sac2000
とすると、SACが起動され、SAC>が、先頭に現れます。 以下を実行していきます。
SAC> r SAC形式ファイル名
”データの読み込み”
SAC> qdp off
”データの間引きをしない”
SAC> p1
”データを画面にプロット”
これは地震計が記録したデータです。
ここで、gnuplotでみた波形と同じになってるか要確認。
SAC> rmean
”平均値を引く”
SAC> taper
”データの両端にテーパーをかける”
SAC> transfer from polezero subtype CMG40_BHZ.pz
"CMG40_BHZ.pzで表現される応答関数を取り除く”
SAC> lp co 1 n 4 p 2
"コーナー周波数1Hzの位相変化ゼロのローパスフィルターをかける”
SAC> hp co 0.01 n 4 p 2
"コーナー周波数0.01Hzの位相変化ゼロのハイパスフィルターをかける”
SAC> p1
"これが出来上がり、地動変位の波形”
ここで、応答関数を取り除く前との波形の違いもみてください
◆ 出来たSAC形式の波形データを保存するには
SAC> w 保存先となるファイル名
◆横軸の範囲を変えるには、
SAC> xlim ??? ???
”??? ???に変更したい横軸の範囲の最小値と最大値をいれる”
◆図をポストスクリプトファイルに保存するには
SAC> bg sgf
"画面に図を出す代わりに、f001.sgfというファイルに出力”
SAC> p1
”注意:画面には図がでない”
SAC> bg x
”画面に図がでるように戻す”
SACを終了したあと、
cp /tmp/sgftops .
./sgftops f001.sgf ポストスクリプトファイル名
あるいは、
/tmp/sgftops f001.sgf ポストスクリプトファイル名
とすると、ポストスクリプトファイルができます。
◆阿蘇サーバーのポストスクリプトファイルをメディアセンターのUnixへコピーする
メディアセンターのUnixの端末ターミナル上で、
scp アカウント名@阿蘇サーバー名(あるいはIPアドレス):ポストスクリプトファイル名 コピー先のファイル名
とすると、パスワードを聞かれるので、それに答えればコピーできます。
もしパスワードを聞かれる前に、sshで接続するがよいかのような
ことがでてきたら、yesを答えればよいです。
コピーしたら、メディアセンターのUnixの端末ターミナル上で、
ggv コピーしたポストスクリプトファイル名
とすると、画面に図が現れ、回転やサイズの調整などができます。
◆SACを終了するには
SAC> exit