堀 高峰 (JAMSTEC)
HORI, Takane (JAMSTEC)

プレート間巨大地震の多様性 〜物理的メカニズムにもとづく予測に向けて〜
Variatious occurrence patterns of great interplate earthquakes
~ toward their forecast based on physical mechanisms ~

要旨:ここ数年発生しているスマトラ沖地震や宮城沖・十勝沖地震、数十年以内に 発生が危惧される東海・東南海・南海地震等は、沈み込む海洋性プレートと陸側プ レートとの境界で発生するプレート間巨大地震である。これらは繰り返し発生して きたことが知られているが、その起こり方は毎回異なっている。我々はそれが単に ランダムな過程ではなく、プレート境界の剪断特性や応力場の変化によって必然的 に発生していると考えて研究を進めてきた。本セミナーでは千島海溝や南海トラフ でのシミュレーション例を紹介しつつ、プレート間地震の多様性のメカニズムと、 それにもとづく地震発生予測に向けた今後の課題について議論する。 (June 2, 2006)