地震の震源情報は、日本だけでなく世界中の情報が入手可能です。
アメリカ地質調査所地震情報センター(http://neic.usgs.gov/neis/epic/epic.html)のホームページでは、世界中の任意の場所、任意の期間のデータを検索してダウンロードすることが出来ます。
このページから、2001年1月1日から、2002年1月1日までの約1年間の世界中の震源データを検索したものが
です。まず、これをダウンロードして自分のホームディレクトリ(フォルダ)にセーブしてください。
これをメモ帳で開くと、最初にヘッダ(説明書き)が付いています。Excelに読み込むときに、このような行は邪魔なので、削除してしまいます。また、各項目の説明も1行だけ残して、削除してしまいましょう。さらに、ファイルの最後にも、署名?がありますので、これも削除してセーブします。
データの内容は
CAT | カタログ名 |
YEAR | 年 |
MO | 月 |
DA | 日 |
ORIGTIME | 時間 |
LAT | 緯度 |
LONG | 経度 |
DEP | 深さ |
MAGNUTUDE | マグニチュード |
です。
東北地方のデータと同様に、Excel を起動してこのデータを読み込みましょう。フィールドの幅を指定するウィザードで、データをスクロールして見ると、下のほうでデータの区切りがおかしくなっています。これを修正して「次へ」いきます。
データが取り込まれたところで、B列をキーに並べ替えをすると、一番後ろに数字以外のデータが集まります。どこかに、まだヘッダがあったんですね。
上の範囲より、下にさらにデータがありますから、注意して全部削除します。これでデータの準備が出来ました。
緯度(F)と経度(G)を選択して、散布図を描いてみましょう。
緯度経度のデータですから、地震が多いプレートの境界が見えるハズですが、何か変ですね。そう、緯度と経度が逆です。散布図のマーカーを右クリックして、「元データ」を選択します。「系列」のタブをクリックすると、XとYの値を指定するフィールドがありますので、GとFを入れ替えます。このとき、カーソルキーを使うと思わぬ結果になることがありますので、注意してください。おかしくなったら、「キャンセル」して最初からやり直してください。
これで、緯度経度が正常な方向に設定されました。大西洋中央海嶺、日本海溝がどこにあるかわかりますか?
やっぱり地図が欲しいですね。白地図の画像を用意してありますので、
ダウンロードしてセーブしてください。
グレーの背景の部分を右クリックして、「プロットエリアの書式設定/塗りつぶし効果/図」を選択して、ダウンロードした画像ファイルを指定します。この白地図は経度が-180度から180度、緯度は-90度から90度の範囲(要するに全球)を描いてあります。Excelの図の方もこれにあわせないと、位置が合いません。そこで、座標軸を右クリックして、座標軸の範囲を白地図にあわせます。その他のプロパティを変更して、下のような図を作成してみてください。
地震は、その規模(マグニチュード)が大きくなるほど、頻度が小さくなることが知られています。(グーテンベルグリヒター則)小さな地震は頻繁に起こりますが、大地震はめったに起こらないということです。
あたりまえのことのように思えるかも知れませんが、本当にそうなっているかヒストグラムを描いて確かめて見ましょう。ヒストグラムを描くには「ツール/分析ツール/ヒストグラム」を使います。
ただし、このツールを使うには、その前にちょっと準備をしておかなければなりません。マグニチュードの区分を指定するデータを作っておかなければならないのです。つまり、マグニチュード2から2.5のマグニチュードを持つ地震の数を調べたければ、そのような数列を用意しておくわけです。
何も書いていないシート(Sheet2)を選んで、次のようなデータを作ります。
このような等差数列を入力するときは、一つ一つ入力しても良いのですが、最初の2つだけ入力して、その2つのセルを選択し、その右下にカーソルを持っていくと、黒い十字のカーソルになりますので、これをドラッグすることで、簡単に入力することが出来ます。
「ツール/分析ツール/ヒストグラム」を選んで、「入力範囲」には、マグニチュードのデータ、データ区間には、今上で作ったデータを指定します。マグニチュードのデータの最初の行は「ラベル」なので、「ラベル」のところにチェックを入れます。
この状態で「OK」を押すと、新しいシートにヒストグラムのデータが得られます。ここで、入力した文字列の意味は
Sheet1!$I:$I | Sheet1のI列全部 |
$A$2:$A$23 | 今開いているシートのA列2行から23行まで |
です。
これを、マグニチュード4以下の地震はデータが少ないので、4.5以上の地震頻度を縦軸(LOG)にしてグラフにしてください。